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40代からのサイクリング

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 一昔前までは35歳を越えると中年扱いだった。30年前の40代は、今よりはるかにふけて見えたし、格好も若さが感じられない、ある意味年季の入った格好になり、そして考えも保守的で無難な考えをするようになっていた。しかし今日ではどの世代でも健康に関心が持たれる様になり、栄養や運動などの知識も一般的になり、そして運動こそが活発で若々しい人生を送る秘訣だと皆が思うようになった。ただ年齢相応に年をとっていくと言う考え方はもはや過去のもの、これからはますます人は若くなっていくだろう。

 私がティーンエイジャーだった80年代、30代に突入したサッカー選手は引退を待つ身でサイクリストも34歳以上で第一線で走るような選手はほぼ皆無だった。しかし今はどうだろう。デビッド・ベッカムは36歳になった今でも第一線で活躍しているし、サイクリストでも30代後半の選手はざらにいる。

 個人的にはこの「年齢問題」はとても滑稽に感じている。それは自分自身が38歳と言う年齢でプロ サイクリストとしてデビューしたこともあるが、年は精神的なもので克服できると言うことだ。もちろん若く振舞わなければならないし、日々の鍛錬と精進、理想的なバランスの食事などが総合して若さを維持していくことが出来るのである。

 では平均的な40代がどのようにすれば新たな人生を踏み出せるだろうか?どうやったらその余計な贅肉をそぎ落とすことが出来るだろうか?どうすれば腹のたるみをなくし、筋骨隆々とした体になれるだろうか?それには大きく分けて3つの要素がある。それらは、トレーニング、栄養管理、そしてモチベーションだ。


トレーニング

自転車に乗って

 サイクリストとして、あなたはもうすでに最高のフィットネスマシンを所有しているのだ。自転車は外へ新鮮な空気を吸いに出るためのツールであり、心臓血管系、そして筋肉強化に役に立つ。そして興味があれば、自分の能力をレースという場で試すことも出来る。

 安定したリズムで無理なく行うトレーニングは最高である。週4回、45分から3時間ほど走ることが出来れば、新陳代謝を大幅に加速させ、スタミナも向上する。そしてそこで週1から週2のペースでインターバルトレーニングを行えるようになればもっと良い。体が求めるがままに運動量を増やしていけば、より早く体重を落とし健康状態も改善していくのである。

 インターバルトレーニングは思っている以上に簡単なものだ。20~30分の軽いウォームアップの後、交通量の少ない平坦な場所を探してスプリント(通常速度より早い速度で走るだけでもOK)をを30秒から1分ほどしてみよう。そして同じだけの時間ゆっくりとクールダウンをする。これを繰り返すだけでいいのだ。

 これを最初は5セット、そして慣れてきたら徐々に回数を増やし10回、15回と回数を増やしていこう。回数を増やしたら、その分クールダウンも出来る限りペースを落として入念に行うのが重要である。このインターバルトレーニングは、時間が限られている場合などに有効な手段である。そしてコンディションがよくなれば、体はより高度なトレーニングを求めるようになっていくのだ。


ジムで

 40代の人間にとって、ジムのメリットは大きい。ここでの運動は筋肉や関節を鍛え、体の柔軟性を養ってくれる。自転車に乗るにしてもジムに通うにしても、継続をすることができれば、目に見えた効果が現れてくる。それこそが更なるやる気を起こさせるのだ。

 ひとつ言っておくべきことがある。筋肉量が増えれば新陳代謝は加速され、より脂肪を燃やしてくれる。そして男性にとっては、これらの運動が体内のテストステロン値を上昇させてくれることに繋がる。これは通常40代では下降の一途をたどっている男性ホルモンが、まだまだ活発に分泌されることを意味する。

 とにかく地元のジムに行ってみよう。週2、3回もしくは隔日で行くのがいいだろう。ダンベルとインターネットからダウンロードした運動ガイドを参考にしながら行うのが最善だ。また腕立て伏せや腹筋、そしてスクワットなども効果がある運動である。

 ジムでは2時間もいる必要はない。効率よく30分の運動をすることで、必要な要素はすべて満たしてくれる。


栄養

 もちろん正しい食生活を送らねばならない。でもそれは決してジャンクフードを口にしていけないと言うわけではない。運動をより行うことで、そういった嗜好品も余計な罪悪感なしに食べることが出来るのである。

 しかしながら研究結果は明白だ。健康的な食事を取れば、当然のごとくより健康になる。サラダ、チキン、魚、果物、そして高GI(食後に血糖値を上げる炭水化物)の玄米などがあり、これらは低脂肪だが、きっちり必要なプロテインや複雑な化学合成の炭水化物が含まれているのである。

 たまにどうしても食べたくなるジャンクフードも、せいぜい月1、2回くらいに収めた方がよく、毎日や毎週はもちろん論外である。

 そして最後にお酒に関して。研究結果によれば、適量のアルコールを摂取した人間の方が長寿命であることが立証されている。しかしながら飲み方には気をつけなければならない。カベルネ ソービニョンのグラスワインや、ベルギービールなども問題はない。

 しかし最新の研究結果によると、少なくとも週1でアルコールを抜く日、休肝日を作らなければならない。


モチベーション

 ここがややこしいところだ。まずは40歳以上の健康とは言えない友人達を想像してみよう、そして次に、同じく40代だが健康状態がすこぶる好調な人を想像してみよう。どうだろう、あからさまに不健康な人間の方が多いことがわかるだろう。人は集中してモチベーションをあげることが困難な生き物だ。仕事しかり、子供達しかり、請求書しかり、人生を妨げるものはいくらでもある。

 適度な運動をし、正しい食事をとることは、実は単に家族との接点を増やすことにも繋がっている。

 健康であれば、自然と顔もほころんでくるものだ。研究結果により立証されているのだが、そのことによりエネルギーレベルは上がり、集中力も増し、また関節や筋肉も強化され、人生に彩を与えるのである。極論を言えば、より長く地球上に存在し、家族や友人の世話をするようにだってなれるのである。

 他には体重計などがモチベーションのきっかけになることもある。週1で体重計に乗ってみよう。また興味があればレースに出てみるのもいいだろう。数多くのレースが主催されており、リラックスしたファンライドから、実戦のレースまで自分の身の丈にあったレースに参加するのもいいだろう。

 私自身は体重が90kgの中年ボディーから、7ヶ月で75kgまで落とすことの成功した。まずは近所の草レースに始まり、徐々にステップアップをし、今では世界のトップ選手たちと肩を並べるまでになった。やれば出来るのだ。結局のところいかにやる気を起こしてやっていくかが重要なのである。自分を信じ、きっちりと運動をし、しっかりとバランスのいい食事を取ること、そうすれば自ずと結果はついてくるものである。

 「楽しんで!」それこそが最も重要な言葉だろう。

 きっとこの記事は誰かの役に立つだろう。さてと、では早速運動を開始してみようか!

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