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痛みと上手に向きあおう

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 サイクリストであれば、ハードなトレーニングのあとには筋肉痛が待っていることを知っている。そしてきつい上りをこなせば息が上がって呼吸ができなくなる。サイクリストであればこういった痛みにはだんだんと慣れてくる、と言うより時にそれが快感となってくる。

 しかしそれはあまり健康的なこととは言えない。普通の人が耐えられないような痛みにも慣れてしまい、怪我などの発見が遅れることがあるのだ。特に膝周り、足首、ふくらはぎ、首周り、そして筋肉の炎症などである。全てではないが、ちょっとしたことでそれらを回避する方法があるので紹介してみよう。

 まずは重要な3箇所のコンタクトポイントを意識しよう。これは体が直に自転車に触れる場所のことで、脚、手、そして臀部、つまり尻だ。 これらの場所は一番痛みが発生しやすい場所でもある。

 重要なのは靴だ。きっちりとサイズがあった靴をはくのはとても重要なことだ。靴が大きければ靴擦れを引き起こすし、小さければ血流を圧迫してしまう。

そしてそれ以外にも靴の横幅も重要である。これはメーカーによっても傾向があり多くのメーカーが比較的幅広のシューズを用意しているが、スペシャライズドやSIDIは比較的幅が狭い設定となっている。これもシューズ選択の一つの目安となるだろう。

 それでも足裏が痛くなる場合は、靴のソールを変えてみよう。これによって改善されることも少なくない。そして一度バイクショップで適正ポジションの割り出しを行なってもらうのもいいだろう。それにより痛みが起きなくなることもある。

 靴にはある程度の金額を投資したほうがいいだろう。シンプルなことだが、高いものほど綿密な起算で作られているため、自分の足にぴったりの一足が見つかりやすいのである。見逃されがちではあるが、ウォーキング同様、靴はサイクリングの重要なポイントの一つだ。

臀部

 ライドのあとに尻が痛くて歩くのがぎこちなくなることはないだろうか?これは合わないサドルに無理をしてまたがっているからだ。そしてそのことで幾つものサドルを買い換える羽目になっている人も多いだろう。これは大いなる無駄である。これにも対処法はある。ストアにもよるが、サドルパッドを取り扱っているところがあったら利用してみよう。座った状態のポジションと負荷に合わせた適正なパッドを使用することにより、快適性は大幅に向上する。そしてこそれにより、自分にとって適正はサドル幅も判明するだろう。

 自分も個人的にシャープな見た目が好きで133mmを使用していたが、実際には143mm が適正であることが分かりそれに合わせたサドルを選択したところ、ライド後の痛みを伴うことが全くなくなったのだ。

 手も重要である。単に添えているだけではなく、前輪が伝える路面からの振動をを吸収し、時にはそれを抑えこむ役割も果たしている。当然負荷は大きく、ダメージも蓄積しやすいのだ。

 これは簡単なことで改善できる。とにかくサイクリンググラブを使用してみよう。最近多いゲル入りであれば尚いいだろう。

 もう一つできることがある。ロードの場合は、それはトム ボーネンがやっているように、ハンドルバーに余分に一層バーテープを巻くのである。これで路面からの振動は大幅に緩和される。

 そしてもう一つできることがある。それはブレーキの位置だ。ブレーキブラケットの位置を、今までよりも若干高めにしてみよう。バーテープを張り替えるのが面倒であれば、ハンドル自体の角度を少し上げるだけでもいいだろう。これだけでも大きな差が生まれることを実感できるだろう。

 最後に、ここまでやってきた改善策が効果がない場合、あなた自身のライディング・ポジションを見直す必要があるだろう。バイクショップなどできちんとしたポジションを出してもらうことが重要である。時には見た目重視で選択したフレームやパーツが体自体に会っていないこともあるだろう。

 快適に乗ることが出来れば、苦痛も軽減しより楽しいサイクルライフが待っている。それも肝に銘じて今日も最高のサイクルライフを!

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